今回は当社が被覆の材料として扱っておりますナイロンについてのお話しです。
ナイロンという言葉は聞いた事がある人も多いと思いますが、実際にどういうものかご存じでしょうか。
ナイロンとは?
「ナイロン(nylon)」はアメリカのデュポン社が開発した合成樹脂(繊維)の商標名で「蜘蛛の糸より細く、鋼鉄よりも強く、絹よりも美しい」と言われ、正式名称は「ポリアミド」といいPAとも表記されます。
ナイロンという言葉は現在ではポリアミド系繊維の総称として使われており、
種類としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12など複数の種類があります。
ナイロンの用途について
自動車部品、電気電子部品、押出成型品、日用品、衣料用繊維など幅広く使われており、耐熱性、機械特性、耐薬品性などの優れた特性を持つ高性能なエンジニアプラスチックです。
ナイロンの特徴について
ナイロン(ポリアミド)の特徴を挙げると、
耐熱性が高い、耐摩耗性に優れる、機械的性質に優れる、耐疲労性に優れる、靭性が高い、耐薬品性に優れる、耐油性に優れる、耐衝撃性に優れる などとなります。
当社で使用しているのはナイロン6とナイロン12となっておりまして、それぞれの特徴は以下の通りです。
・ナイロン6
最も一般的に使用されているポリアミド系の材料で熱可塑性のエンジニアプラスチックとして用いられます。
強靭、耐摩耗性、耐薬品性などに優れており金属代替部品としての用途も多いです。
・ナイロン12
耐候性、耐寒衝撃性に優れており、ポリアミドの中で最も密度が高く寸法安定性にも優れております。ナイロン6に比べて吸水による寸法や機械強度の変化が少ないのも特徴の一つです。
ワイヤロープへのナイロン被覆について
当社での使用方法はワイヤーコーティング用の押出成形機にて、ワイヤロープの表面に規定の膜厚でナイロン被覆を施します。
工業用途では駆動用ロープに疲労強度向上、耐摩耗性向上などの性能を付与します。
また、カラーバリエーションも多数取り揃えており、装身具用途向けの自社ブランド「FLEXY」が国内、海外ともに大変ご好評いただいております。
今回はナイロンの基礎知識についてのブログでした。
製品についてご興味がございましたら、お気軽にご連絡ください。